ポケモン剣盾が発売される前までに書こうというものです。
このリザドラン構築は私がよく使用していた構築のうちの一つで、
何度も改良をしながら使っていました。
構築の並びは以下の通りです。
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[構築経緯]
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[個別解説]
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[選出、プレイングについて]
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[辛いポケモンたち]
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[構築の変遷]
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[最後に]
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[テキスト]
【構築経緯】
私はリザドランの組み合わせが好きなので、それでPTを組もうと思いました。
リザドランの大きな強みとして
①晴れ下のW熱風
②タイプ相性補完(受け攻めどちらにおいても)の二つがあります。
この2体で相手を制圧していくのが大きな勝ち筋であるので、これら2体が相手にするのが厳しいカプ・コケコ、霊獣ランドロスに対して強い、ランドロス霊獣とクレセリアを採用しました。ここまでは6世代においてもよく見られた構築であると思います。
晴れ下において、水技を打つのはとても弱い行動となるので、水タイプの採用は見送りがちでしたが、カプ・レヒレ入りのリザY構築が環境においてみられるようになり、私自身もレヒレを使用してみました。実際のところ、ドランと妖技やフィールドの相性が抜群によく、七世代においてはレヒレ入りのリザY構築が強いと感じるようになりました。
最後のカビゴンの枠はカミツルギであったりすると思いますが、物理ATが欲しいということと、相手のトリルに対して少しでも対応したいことから、私はカビゴンを採用しました。
【個別解説】
性格:臆病 特性:猛火(日照り)
努力値:B4 C252 S252
熱風 ソーラービーム おいかぜ 守る
最速リザYです。基本的には先発にしか投げません。このポケモンの役割は
①天候とおいかぜによりビートの展開を確保する。
②相手のポケモンへの削り(晴れ熱風)
③リザドランの並びの際、レヒレへの打点形成(ソラビ)
となっています。
最速リザY
ソラビの枠をオバヒにしたり、ひかえめでHやBに厚くしたリザYの採用もあると思いますが、私はソラビ採用最速リザYが強いと思っています。それは、先発で投げておいかぜを展開し、殴って落とされ、後続で詰める動きがしやすいからです。S100族のリザはSを調整したりするのではなく、最速個体で動かすのが強いと感じています。
わざについて
熱風:メインコンセプトでありこれを何回打てるかどうかが、勝負の分かれ目だったりするわざです。
ソラビ:オバヒや放射といった単体炎技も1つの手ですが、タイプの補完の面を重視して採用。この技を溜めなしで打てるのがリザYの長所でもあると思います。
おいかぜ:つよいわざ。上からダブル熱風が気持ちいい。(命中率はしらない)
守る:ダブル基本わざ。雑に使うのがこのリザYのポイントとはいっても、集中を防いだり、詰めに使用したりとやっぱり大事なわざです
ヒードラン@シュカのみ
性格:控えめ 特性:貰い火
努力値:C252 D4 S252
熱風 大地の力 めざパ氷 守る
PTのメインアタッカーです。選出率No1のポケモンで、リザとの相性補完もなかなかです。広い攻撃範囲と全体技、自身のタイプの優秀さをどれだけ周りでサポートするかが大事であったりします。
準速ドラン
このドランは準速です。当初はHCベースで採用していましたが、思い切ってCSにしてみたところ、使い勝手がよかったので、そのまま控えめCSで採用しています。準速にすることで、相手のドラン、ガルやサナ、Sに振ってないランドの上をとることができたり、Sが一段階下がったマンダ、グロスに対しても上をとることができるので、とても強いです。
しかしながら、HPの管理がHCドランよりも重要になってきます。特にカミツルギやメタグロスに対しては、おいかぜの残りターンや、いかくによるAダウンなどの管理をしないと聖剣やじだんだで簡単に突破されてしまいます。HCになれていると耐久の違いにびっくりします。
HCドランも一考の余地がありますが、最速リザYに合わせて採用するのであれば、CSドランが強いと個人的に思いました。ただし、臆病ドランでの採用は火力の面でないかなとも思います。C特化でギリギリな感じです。
わざについて
熱風:ヒードランに関しては放射であったりしたほうが、グロスを確1に出来たり、ワイガを無視できますが、晴れ下ダブル熱風と全体技の強さから熱風を採用しました。
大地:攻撃範囲の補完が素晴らしい技。相手の混乱実(ピンチベリー)を発動させるかどうか気にしていきたいです。(特にガオガエン)
めざ氷:個人的にはドランの3つ目のウエポンはめざ氷であると思います。特にマンダやランドに対して、ドランのアクションで処理できることが優秀であり、リザYと並べた際に処理ルートが確保されているのが強いです。すかれたとき一番弱い行動になるのがネックではありますが。
守る:このポケモンをどう通すかがこのPTで重要になるので守るは採用したいわざです。
ランドロス霊獣@ジメンZ
性格:意地っ張り 特性:威嚇
努力値:H84 A196 B4 D92 S132
地震 岩雪崩 蜻蛉 守る
威嚇、地面電気無効、高種族値を兼ね備えたダブルの申し子は、リザY軸にすんなりと入ってきました。単体技であるところも強いポイントですが、瞬間的に高火力が出る面においてもジメンZの使い勝手がよかったので、最終的にこのようなランドロスになりました。
調整について
このランドの調整の意図は下記の通りです。
H:16n-1 A:余り B:端数 D:DL対策のB<D S:準速ドラン-1
パーティの物理ATとして、耐久と火力を持ったランドロスを使用したく、このような調整のランドロスを使用しました。といっても、耐久に関しては少々D方面に振っているランドという感じになってしまいましたが。
Sに関しては、PTのドランを動かしたあとに巻き込み地震を打ってもよいようにドラン-1としました。実数値128はライジングランドオーバーをブチかましたいレヒレなどにも上をとりやすい(シングルのようにS振りレヒレは多くいないと思っています)数値でもあり、使用感としてよいランドであったと思います。Aを削りすぎることもなく、補正もかけているので、ジメンZが活きるのもGoodです。
これはクレセリアにも通ずる話ではあるのですが、このランドが抜ける相手のポケモンはドランでも抜くことができるということで、思い切ってヒードランを動かすことができたりと、試合を運ぶ上でに立つ調整であったと思います。
わざについて
地震:ジメンZの元技。基本的にはジメンZを打つことが重要であるので、地震自体は打つ機会が少なく、リザと並べたときに打ったりします。それはそれで強いです。
雪崩:地面技との補完や全体技、強力な追加効果を兼ね備えるため採用。
蜻蛉:馬鹿力や叩き落とすなども採用できますが、威嚇の再利用や後続での受け、展開が可能となるので採用。なんだかんだ蜻蛉は強いです。
守る:スカーフやチョッキではないランドの特権。集中のケアができて強し。
カプ・レヒレ@ウイのみ
性格:控えめ 特性:ミストメーカー
努力値:H244 C188 S76
熱湯 ムーンフォース めいそう 守る
炎技と妖技の相性がとてもよく、PTの足りないところをケアしてくれるポケモンです。特にメインのポケモンが辛いジャラランガやガエンに対して圧倒的に強いのが素晴らしいです。めいそう型にすることで、晴れ下関係なく運用できるのも使用感としてよかったと思います。
Sラインについては多くのレヒレの上を取りやすいようにSを少し伸ばして今しています。若干火力が足りない場面もあったように思うので、ここは個人の好みであるかもしれません。Hを削るのもありかもしれません。
わざについて
熱湯:濁流ではないのは、確実に水技を当てたい場面で外すのを嫌ったためです。瞑想レヒレは水Zでないのであれば、熱湯のほうが強い感じもします。濁流には濁流の強さもありますが。
ムンフォ:メイン技であるとしか書くことがない優秀わざ。
めいそう:終盤の詰めや相手の守るを読んで使えるとアドがとれる強いわざ。相手と の打ち合いにも強くなれるため、場面を選んで積んでいきたい。
守る:めいそう後大事に扱いたいので採用。
クレセリア@オボンのみ
性格:控えめ 特性:浮遊
努力値:H228 C108 S172
おいかぜリザY以外のS操作ポケモンです。H振りだけである程度の耐久を確保することができ、仕事を遂行してくれるポケモンであると思います。特別奇抜なクレセリアではないように思います。
Sラインについて
実数値を見てもらえばわかると思うのですが、このクレセのSは準速ドラン-2にしています。このSはSランク一段階下降最速メガボーマンダ+1であり、ランドロスの項でも書いたように、Sラインをドラン>ランド>クレセの順に設定することにより、試合の中でこれら中速帯のポケモンたちのS関係が把握しやすくなり、試合運びがしやすくなりました。
残りの努力値を耐久だけでなく、火力にも降っているのは、火力の低いクレセリアが相手に与える圧力に欠けるためでもあるのですが、技構成も努力値もサポート特化にしても良いかもしれません。私は殴れるクレセリアが手に馴染むのでこのようなクレセリアを採用しています。
わざについて
サイキネ:攻撃ウエポン。ゲンガーを殴りましょう。
凍風:S操作の全体技。相手のおいかぜ展開にしっかり合わせていったりすることが重要になってきます。
毒々:PTでめいそうクレセが辛いため採用。意外と打つ場面は多いです。
トリル:相手のS操作の切り返し及び、カビゴンの補助として使用します。
カビゴン@フィラのみ
性格:呑気 特性:食いしん坊
恩返し 地震 腹太鼓 守る
食いしん坊と混乱実(ピンチベリー)、腹太鼓の組み合わせによって相手に大きく圧力をかけることができるポケモンであり、トリル下おいて強力な動きをとることができます。
リサイクルを採用していないため、回復は一度きりですが、カビゴンで詰めるのではなく、あくまで相手に負荷をかけるような運用でいいと考えたため、守るを搭載したカビゴンを採用しました。
調整はテンプレ通りで、H:2n A:6段階上昇恩返しでHCクレセ確1 B:余りとなっています。
わざについて
恩返し:カビゴンのメインウエポンになります。リサイクル型ではないので捨て身は見送っています。
地震:ノーマル技だけであると相手にできないポケモンが生じるので、地面技も採用しました。全体技であることから、10万馬力ではなく、地震にしました。
腹太鼓:HPを半分削ってAのランクを最大にするわざですが、このわざを使わないで、試合を進めていくことも何度かありました。相手も腹太鼓ケアの動きをしてくるので、リサイクルがないこのカビゴンでは使いどころが重要な技であると思います。
守る:非常に攻撃の集中を受けやすいポケモンなので、守るが強いポケモンであると私は考えています。リサイクルを採用するのであれば、地震をリサイクルにするのがよいのではないかと思います。
【選出、プレイングについて】
一番パワーがある選出は
先発:
or
後発:
or
です。
ガルーラ、ゲンガー、バンギ、グロス、サナ、マンダに対してはなんだかんだこの選出ができると思います。悩んだらこの4匹の選出をしていました。
リザは先発に出して雑に使ってもokですが、リザがいないと突破が難しいポケモン(カミツルギやトリトドン)に対しては、リザをうまく残して立ち回りたいところです。めざ氷やジメンZをうまく通していくことで、アドを取っていけると最高です。
を選出するのは、カビゴンが刺さっているときや、リザードンでの展開が難しいと感じたときでした。
は相手がおいかぜ展開をメインとする際に刺さる場面もあるので、
のような選出もしたりしました。
どのような選出をするにせよ、 を上手に通していくことを意識したいです。
【辛いポケモンについて】
- めいそうを先に積まれてしまうとリザのソラビも通りづらくなるので厳しくなります。
- ランドのジメンZを当てたいポケモンNo1。
- リザ以外に対しては大きくダメージを与えてくるため、処理ルートの確保ができないとBBも相まってPTを思いっきり崩されます。
- S操作や守るを読ませて強引に動かすなど、処理をしっかりと行いたいです。
サンダー
- 最速サンダーで上からリザを処理されるのが一番厳しいです。耐久サンダーはそこまで苦労しませんが、クレセリアを選出してる場合はクレセを上手に動かしたいです。
- レヒレでないと処理が難しいので、BIG-K系統に関しては、レヒレをキャッチされて処理されないように立ち回りを意識したいです。
- BSB(Zスケイルノイズ)を打たれると、妖技以外の技でダメージが与えられないので、BSBを打たれてもレヒレで処理できるよう、おいかぜや凍風を打ちたいです。
【構築の変遷】
ここは構築解説とは若干外れ、今までに試したポケモン、技や持ち物について記したいと思います。このリザドランは大した変化をしてないところばっかりなので流して読んでいただければと思います。
第一期
Sを落としたスカーフランドで相手のランドのスカーフの有無を調べ、スカーフでなければ、晴れオバヒで吹っ飛ばす動きをとるリザランドでした。
HCドランや鉢巻カビなど、トリルや火力を意識した構成となっています。
クレセはマンダに対して処理が早くできる冷ビを採用した、冷ビ凍風トリルクレセとなっていました。
また、非晴れ下で瞬間火力が出るミズZレヒレを採用していました。
第二期
ソラビによる対水性能が欲しくなった(オバヒを決める機会が少ない&打ったあとのリザが弱いのもあった)ため、オバヒを変更。
ランドは技の打ち分けをしたい場面が出てきたので、チョッキに。耐久に関しては何も意識をしていませんでした。
第三期
レヒレやミロカロス、トリトドン、ガオガエンやシュカドランをワンパンで吹っ飛ばせるジメンZを採用しました。ランドとレヒレの同時選出は多いため、レヒレを混乱実(ピンチベリー)に変更しました。
また、鉢巻カビゴンは意表がつける時もあったのですが、腹太鼓を試したくなったので、カビゴンの型を変更しました。(HBにはせずABで使っていたのは、腹太鼓を打たない場面も多いと考えていたからです。)
第四期
ヒードランをおいかぜ展開や凍風に合わせて運用するうえで、準速でもいけるのではないかと思ったため、準速で採用。それに合わせて、ランドとクレセのSラインを本記事のように調整しました。
また、レヒレの水技は当てたいときに打つわざだと感じたので、命中安定の熱湯に変更しました。
カビゴンを勝ち筋のひとつにしたいと考えたので、HBにして、守るをリサイクルに変更しています。
本構築
第四期から大した変更はしていません。クレセの冷凍ビームを毒々に、カビゴンのリサイクルを守るにしただけです。これに関しては一部厳しいと感じたポケモンに対するせめてもの解答確保と、集中のケアを行えるようにという意図があるのみです。
【最後に】
このリザドランは自分が何度も調整を行いながら作った構築であるとともに、たくさんの対戦回数をこなした構築でもあります。
リザYが持つ強み(天候、高火力全体技、S操作)によって周りのポケモンをメイいっぱい動かすことが出来て楽しい構築でした。
今後の世代でもリザドランスタンを組んで、動かすことが出来ればと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
千歳あめ (@Vous_aimer07) | Twitter
【テキスト】
Charizard-Mega-Y @ Charizardite Y
Ability: Blaze
Level: 50
EVs: 4 Def / 252 SpA / 252 Spe
Timid Nature
IVs: 0 Atk
- Heat Wave
- Solar Beam
- Tailwind
- Protect
Landorus-Therian @ Groundium Z
Ability: Intimidate
Level: 50
EVs: 84 HP / 196 Atk / 4 Def / 92 SpD / 132 Spe
Adamant Nature
- Earthquake
- Rock Slide
- U-turn
- Protect
Heatran @ Shuca Berry
Ability: Flash Fire
Level: 50
EVs: 252 SpA / 4 SpD / 252 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Heat Wave
- Earth Power
- Hidden Power [Ice]
- Protect
Cresselia @ Sitrus Berry
Ability: Levitate
Level: 50
EVs: 228 HP / 108 SpA / 172 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Psychic
- Icy Wind
- Toxic
- Trick Room
Tapu Fini @ Wiki Berry
Ability: Misty Surge
Level: 50
EVs: 244 HP / 188 SpA / 76 Spe
Modest Nature
IVs: 0 Atk
- Scald
- Moonblast
- Calm Mind
- Protect
Snorlax @ Figy Berry
Ability: Gluttony
Level: 50
EVs: 244 HP / 68 Atk / 196 Def
Relaxed Nature
IVs: 0 Spe
- Return
- Earthquake
- Belly Drum
- Protect